セミリタイアしたいけど、貯金を切り崩すだけの生活は不安。 資産運用で少しでも生活費を捻出したいと思っていませんか?
そんな人におすすめなのが、インデックス投資です。
インデックス投資は、株式投資より値動きが小さいので、ローリスクで始められます。 しかも年利7%以上を安定的に稼げるので、初心者におすすめです。
でもインデックス投資ってどんなものなの? どんな種類があるの?という人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、インデックス投資について紹介します。
この記事を読めば、きっと月10万円以上の副収入が得られ、セミリタイアに近づきます。
ほったらかしで月10万円得る方法
投資信託で一番手堅い、S&P500に投資した場合、30年で12.4倍に上昇しているため、 年平均利回りは+9.3%です。
投資を少しやったことがある人なら、その年利の良さに驚くと思います。
1,300万円をS&P500の投資信託に投資するだけで、年121万円。 月10万円の副収入を得ることができます。
30年の平均利回りが9.3%なので、これよりも多い年もあれば、少ない年もあります。
セミリタイアやサイドFIREを考えている人であれば、2000万円以上の貯蓄があると思いますので、 月20万円以上の不労所得が入ってきます。
どうでしょう。投資信託に興味は湧いてきましたか?
そもそも投資信託とは?
それでは投資信託と個別株について説明します。
投資信託
投資信託(ファンド)とは、「投資家から集めた資金を使って、専門家がさまざまな商品の投資をし、 そこから得られる利益を投資家に分配する金融商品」です。 投資信託ごとにどのような商品に投資するかが決まっているので、 投資家はそれを参考に投資信託を選びます。
投資信託は1つの商品を買うだけで、さまざまな商品に投資をしたことになるので、 リスクが分散されます。例えば、全世界の約3,000銘柄の株式に投資をしている 「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」などがあります。
個別株
投資信託とは対照的に一極集中するのが個別株投資です。 個別株投資はある企業の株を購入します。その企業の業績が良く、 株価が上がれば大きな利益を得られますが、倒産してしまえば紙クズになってしまいます。
投資信託に比べて、ハイリスク・ハイリターンな投資です。 1社が倒産しても被害が少なくて済むように、個別株投資をする場合は、 数社から数十社の銘柄を買うのが一般的です。
セミリタイアやサイドFIREには投資信託がおすすめ
値上がりが期待できる銘柄を数十社も見つけるのは大変です。 その銘柄選びを専門家に任せるのが投資信託というわけです。
リスクを減らし、安定的な収益を期待しているセミリタイアに有効な投資先です。
投資信託は、つみたてNISAやiDeCoといった制度を使えば、優遇税制も受けられるので、 活用すると良いでしょう。
まとめ
- セミリタイアには個別株より投資信託がおすすめ
- 投資信託なら簡単に分散投資が可能
- 分散投資でリスクを減らせる
投資信託と上場投資信託(ETF)
投資信託には一般的な投資信託と上場投資信託(ETF)の2種類が存在します。
その違いについて紹介します。
投資信託
投資信託は証券会社や銀行などの金融機関で買うことができます。 価格の更新は1日1回で、注文した時点では正確な取引成立価格は分かりません。
投資信託の種類は非常に多く、約6,000銘柄あります。 ただし、金融機関ごとに取り扱っている銘柄が異なるため全てを買えるわけではありません。
信託報酬は、上場投資信託より高めです。
投資信託は自動積立ができるため、ほったらかし投資が可能です。 また、保有しているともらえる分配金も自動で再投資してくれる機能があります。 セミリタイアに向けて頑張っていて、投資に手間をかけたくない人には最適です。
上場投資信託(ETF)
上場投資信託はその名の通り上場している投資信託です。
よって、株と同じように証券会社の口座で、 市場が開いている時間内であればいつでも購入できます。
また、市場が開いている時間内であればリアルタイムに価格が変動します。
上場投資信託の種類は約250銘柄で、投資信託と比べると少なくなっています。 しかし、ほぼ全ての証券会社で買うことができます。
信託報酬は、投資信託より低く設定されていることが多いため、セミリタイアにおすすめです。
まとめ
- セミリタイアにはETFがおすすめ
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アクティブファンドとインデックスファンド
投資信託には、大きく分けて「アクティブファンド」と 「インデックスファンド」の2種類があります。
その違いについて紹介します。
アクティブファンド
個人の投資家に代わって、専門家が値上がりしそうな銘柄に投資をし続けているのが、 アクティブファンドと呼ばれる投資信託です。
成功すれば高い利回りが期待できます。 成績が良いものでは1年間で5倍以上になることもあります。
しかし、専門家が動いている分、コストがかかりますので、信託報酬が高めに設定されています。 信託報酬は数%と一見少なく見えるかもしれませんが、長期で考えた場合、大きな金額になります。
例えば1,000万円の投資信託を購入して、信託報酬1%であれば、 毎年10万円の給料を払っているのと一緒です。 10年経てば、約100万円を払ったことになります。
よって、アクティブファンドをセミリタイアで長期運用するのにはあまりおすすめしません。
しかし、セミリタイアの種銭が短期間で欲しいから、 リスクを取ってアクティブファンドを購入するならアリです。
インデックスファンド
日本の株価指数である「日経平均株価」や「TOPIX」、 アメリカの株価指数である「S&P500」や「NASDAQ」に連動した価格変動をする金融商品が、 インデックスファンドと呼ばれる投資信託です。
指数はたくさんの企業の株価の平均値のようなものですから、幅広い銘柄に分散投資ができます。 指数に連動しているため、人間の手がほとんどかからずコストが低いのが特徴です。 よって信託報酬も0.1%以下からあり、アクティブファンドの10分の1程度に抑えられます。
手数料の違いもあり、長期的に見るとアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないと言われています。 長期投資をするサイドFIREにはインデックスファンドが最適です。
サイドFIREにはインデックス投資がおすすめ
インデックスに連動したインデックスファンドに投資をすることがインデックス投資です。 多くの個別株投資家が、このインデックス投資に勝てないと言われています。 インデックス投資は初心者にとって最強の投資法です。
メリットとして、少額の資金で、数百社の株に分散投資ができるので、価格の変動が小さく、 暴落のリスクを回避できます。
また、日経平均などのインデックスは毎日ニュースで発表してくれるので、 身近に情報を知ることができます。 銘柄数が少なくシンプルでわかりやすいので、初心者にもおすすめです。
投資信託の中でも、手数料が低いのが嬉しいところ。 年間数万円の節約になります。
なお、インデックス投資には、積立投資がおすすめです。積立投資では、毎月など決まった間隔で、決まった額だけを投資することをおすすめします。 これをすると、ドルコスト平均法といって、安く株を買うことができます。
積み立て投資はおすすめの投資法
株価の値動きは読めないので、値下がりをしたら買うという考えは捨てましょう。
積み立て投資をする理由
値下がりを待っていると、永遠に買えない可能性があります。 また、値下がりをして買ったら、さらに値下がりをする可能性もあります。
よって、初心者は感情を捨てて、積み立て投資をしましょう。
必ず同じ日付、例えば毎月1日とか、毎月15日とかの購入日を決め、 次に毎月いくら投資するかを決めます。
値上がりしても、値下がりしても積み立て投資を実行すれば、ドルコスト平均法で安く株を買えます。
ドルコスト平均法のメリット
ここでドルコスト平均法のメリットをシミュレーションしてみます。 例えば、1ヶ月目100円、2ヶ月目150円、3ヶ月目50円だった株を購入した場合を考えます。
毎月同じ株数10000株を購入した場合、
1ヶ月目100万円、2ヶ月目150万円、3ヶ月目50万円で購入し、3万株を手に入れました。 3ヶ月で300万円投資したので、 その時の平均取得株価は、300万円÷3万株で1株あたり100円です。
次に毎月100万円で買えるだけの株数を購入することにした場合、
1ヶ月目で10,000株、2ヶ月目で6,666株、3ヶ月目で20,000株購入できます。 3ヶ月で36,666株購入できたので、 この時の平均取得株価は、300万円÷36,666株で1株あたり82円です。 3ヶ月で同じ300万円を投資しても、6,666株も多く購入できました。
このように、毎月同じ額だけ積立投資した方が平均取得株価が低くなります。 この投資方法をドルコスト平均法といいます。
インデックス投資の種類
インデックス投資には、株式、債権、REITなど様々な投資先があります。 また、投資先の地域として、全世界、日本、米国、欧州、アジア、先進国、新興国など多くの地域があります。 この中でもおすすめするのが、全世界株式と、米国株式です。
全世界株式を投資対象にする
個別の国では経済が落ち込む国もありますが、世界で見れば経済は右肩上がり。 そんな世界全体の株式を投資対象としている投資信託の中で有名なのが、「eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)」です。
全世界をオールカントリーと呼ぶことから、オルカンとも呼ばれています。
特に、VTというETFがおすすめです。ETFについては、次の章で説明します。
このほかにも全世界の株式を投資対象にしている投資信託はたくさんあるので、調べてみると良いでしょう。 全世界株式を投資対象とした投資信託でも、細かく見ると連動させようとしているインデックスが違っていたり、 信託報酬が違っているので、成績が若干異なります。
米国株式を投資対象にする
Apple、Microsoft、 Amazon、Google、Facebookなど、 世界有数の大企業が上場している米国株式市場は、短期的に見れば値下がりしている期間もありますが、 長期的に見れば右肩上がりを続けている市場です。
世界の市場の中で最も取引額が多いと言われています。
全世界株式は米国の株式の影響を受けているので、米国株だけ買っていれば良いという人もいるほどの人気です。
米国の個別銘柄を買って利益を上げるには、決算書が英語で書かれていたり言語のハードルもあり難しいですが、 インデックスに連動した投資信託やETFであれば、簡単に投資ができます。
ETFとは投資信託を株のように上場させたもので、投資信託を株と同じように買うことができます。 米国ETFにはたくさんの種類があり、投資対象も様々です。 次に、米国ETFについて紹介します。
米国ETFのおすすめ銘柄
米国ETFのはたくさんの種類があり、投資対象も様々です。 その中でも、タキオンがおすすめするETF5選は以下の通りです。
- 米国株式市場全体に連動したETF
- S&P500に連動したETF
- 高配当株に連動したETF
- NASDAQ100に連動したETF
- その他のETF
米国株式市場全体に連動したETF
米国株式市場の投資可能銘柄ほぼ100%をカバーしている、 CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動したETFとして、 VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)があります。 米国市場全体に投資をしたい人におすすめのETFです。
S&P500に連動したETF
S&P500は米国の主要産業を代表する約500社で構成されていて、 米国株式の約80%をカバーしています。 衰退した企業はS&P500から外され、新しい企業が入ってくるので、常に新陳代謝が行われています。 米国で力のある企業に投資をしたい方におすすめのETFです。
そんなS&P500に連動するETFとして、VOO(バンガードS&P500ETF)などがあります。 また日本の株式市場でも1547(上場インデックスファンド米国株式(S&P500))などで購入することができます。 こちらは米ドルに両替せずに日本円で購入することができますが、売買時に為替リスクも伴いますので、注意が必要です。
高配当株に連動したETF
高配当株とは配当利回りが高い株のことです。高配当株は成熟している企業が多いため、 成長による株価の値上がりは期待できませんが、 配当により安定した収入を得やすい特徴があります。
米国株の中には何十年の減配をしていない銘柄も数多く存在し、株主重視の傾向にあります。 そんな株にまとめて投資できるのは、高配当株ETFです。
米国株は年4回配当がありますので、セミリタイア後の収入源として、 株を売らなくても収入が入るのは助かります。
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は、 S&P500の採用銘柄のうち配当利回りが高い80銘柄で構成されたS&P500高配当指数に連動したETFです。
そのほかにも、HDV(iシェアーズ米国高配当株ETF)やVYM(バンガード米国高配当株式ETF)などたくさんの銘柄が存在し、 自分に合った銘柄を選択できます。
また、配当貴族と呼ばれる長期にわたって増配を続けている企業 に分散投資できるVIGやSDYといったETFもあるので、確認してみましょう。
NASDAQ100に連動したETF
NASDAQに上場している銘柄のうち時価総額上位100銘柄を対象にしたNASDAQ100指数というものがあります。
S&P500よりもハイテク銘柄の割合が高いので、現在成長中の銘柄が多く組み込まれ値上がりが期待できます。
このような成長が見込まれる株はグロース株と言われ、近年はグロース株が好調です。 反対に株価が割安な株をバリュー株と呼び、高配当株の多くもバリュー株に含まれています。
NASDAQ100に連動するETFとして最も有名なのがQQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)です。 近年はグロース株が好調のため、直近5年の成績を比較すると、VOOは+100%(2倍になった)のに対し、 QQQは+200%(3倍になった)と収益に2倍も差がつきました。
しかし、利上げがあるとバリュー株が好調になるというデータもありますので、今後もQQQが好調かどうかは分かりません。
その他のETF
米国ETFは、そのほかにも沢山あり、特定の分野に特化したETFも数多く存在します。
例えば、HERO(グローバルXヒーローズ(ゲーム&eスポーツ)ETF)は、テレビゲーム銘柄に特化したETFです。
また、レバレッジETFと言って、指数の数倍の値動きを目指したETFもあります。 少ない資金で大きなリターンを得られるのが特徴です。 ただし損失も数倍になるので注意が必要です。
例えば、SPXLはS&P500の3倍、TQQQはQQQの3倍の値動きを目指したETFです。 SPXSのようにS&P500が値下がりした時に、3倍値上がりするETFもあります。
結局おすすめのインデックス投資は?
インデックスに連動したETFだけでも数が多く、絞り切れないかもしれません。 そこで、タキオンおすすめの銘柄を紹介します。
ただし、保有しているETFを売るのが苦手という人と、関係ないという人がいるので、 「ETFを売る勇気がある人向け」と「ETFを売りたくない人向け」に分けて紹介します。
ETFを売る勇気がある人向け
結局何がいいのかわからないという人には、VOOをおすすめします。
S&P500は30年で12.4倍に上昇しているため、年平均利回りは+9.3%と優秀です。
S&P500に連動するVOOも長期的に見れば、年利9%程度が可能と考えられます。
年利9%ということは、1333万円を投資すれば、 毎年120万円、毎月10万円の利益が得られます。
当然、株価は動いているので、これより少ないときもあれば、多い時もありますが、 何十年という単位では、このくらいのリターンが期待できるということです。
しかし、この方法には難点があります。 それは、ETFを売らないと現金化できないことです。
セミリタイアの生活費を確保するためには現金化する必要があります。 ETFの株数がどんどん減っていくことが精神的に耐えられない人がいるのも事実です。
そんな人には、高配当株ETFがおすすめです。
ETFを売らずに現金を手に入れたい人向け
ETFを保有したまま収入を得るには、高配当株ETFがおすすめです。
前述したSPYDであれば、年利5%程度の分配金が期待できます。
分配金は、ETFを売らなくても保有しているだけで、年に4回現金でもらえるので、 セミリタイアの生活費にあてることができます。
年利5%ということは、2400万円を投資すれば、 毎年120万円、毎月10万円の利益が得られます。
配当金のほかに、株価の値上がりもあるので、もう少しリターンは大きくなります。
VOOより利回りは少ないですが、精神的には楽かと思います。 好みで使い分けてください。もちろん両方に投資しても良いですよ。
高配当株については以下の記事をご覧ください。
まとめ
セミリタイアをするためには、投資先から安定した収入があったら良いですよね。
個別株で分散投資をしても良いのですが、インデックス投資でインデックスにまとめて投資をした方が、効率的な場合もあります。
多くの個別株投資家がインデックス投資に勝てないと言われていることから、 インデックス投資が勝ち残る道とも言えます。
インデックス投資は年利数%と地味ではありますが、 セミリタイアには十分魅力的な利回りです。
インデックス投資は、個別銘柄より売買回数を減らせて手数料の削減につながったり、 ドルコスト平均法により安い株価で購入できたり、 場合によってはレバレッジを効かせて高い収益を得ることもできます。
セミリタイアのためにインデックス投資を始めてみてはいかがでしょうか。株は証券会社に口座を開設することで買えるようになります。 好きな証券会社を選び、口座を開設しましょう。
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